多汗症は一種類ではない!それぞれの特徴とケア方法

汗は体温調節するという重要な働きがあり、暑くなれば汗をかいて体温を下げてくれます。

もしも、暑くても汗をかかなければ体温が上昇した状態が続き、熱中症などを発症してしまうこともあります。

体は危険などを察知して守るために汗を出してくれますので有り難いのですが、必要以上に出てくるのは有り難いと言えません。

服が濡れてしまいますし臭いを発生させることもありますので、嫌われたり失敗したりする原因になることもあるのです。

こうした汗を必要以上にかいてしまうのは多汗症が考えられます。

この多汗症とは文字通り汗を多くかくという症状があらわれ、日常生活に支障をきたすレベルの発汗量で、日本人の約4~5%が発症していると言われています。

また、多汗症は暑くもないのに大量の汗をかいてしまいますが、自律神経のコントロールが上手く機能していないときに起こります。

このような多汗症には種類があり、全身性多汗症と限局性多汗症です。

全身性多汗症は全身から大量の汗をかき、様々な病気がきっかけで発症することもありますし遺伝によって起こるともされています。

限局性多汗症は体の特定部位から大量の汗を出す多汗症とされており、主な原因は緊張やストレスと言われています。

また、多汗症は先天性形質であるかや後天性形質であるかによって原発性多汗症と続発性多汗症に分類することができます。

原発性多汗症の特徴

汗がたくさん出てしまうと厄介ですし、周りの人にジロジロ見られることもありますので、できるだけ汗はかきたくないものです。

しかし、汗は体温調節などをする重要な役割がありますので必要となりますが、大量に出てしまうのは避けたいでしょう。

とは言え多汗症になると汗がダラダラ出てしまいますので日常生活に支障をきたすこともあります。

その多汗症には原発性と続発性多汗症があるのをご存知でしょうか?

原発性多汗症とは病気や薬物などが原因でない過度の発汗があり、体の特定部位にだけ大量の汗をかきます。

未だはっきりとした原因は解明されていませんが、幼児期や思春期、青年期に発症することがよくあるとされています。

それに、常染色体優位な遺伝形質として遺伝するといわれており、手の平に汗をかく手掌多汗症、足の裏に汗をかく足底多汗症、ワキの下に汗をかく腋窩多汗症、顔に汗をかく顔面多汗症、頭に汗をかく頭部多汗症といった部位に症状があらわれます。

こうしたことからも分かるように原発性多汗症は様々な部位から汗が大量に出てきますので、その部位に合わせた対策が必要となります。

自分で対策をとって改善することもできますが、それでも改善できない場合は病院に行って治療すると良いでしょう。

続発性多汗症の特徴

サウナやお風呂で汗をかくのは気持ち良いときもありますが、何もしていないときに汗をかくのは気持ち良くありませんし服や下着などが濡れるので厄介です。

少量ならまだしも大量に汗をかくのは嬉しいことではありません。

その大量に汗をかく病気に多汗症がありますが、全身に大量に汗をかくのを続発性多汗症とも言います。

この続発性多汗症は遺伝によって起きることもありますが、主な原因となるのは他の病気が引き金になっているとされています。

引き金になるされている病気は、甲状腺疾患、糖尿病、褐色細胞腫、自律神経失調症、更年期障害、パーキンソン病などです。

甲状腺疾患は代表的なもにバセドウ病があり、甲状腺の機能が活発になって甲状腺ホルモンが大量に分泌されることで汗をかいてしまいます。

糖尿病には合併症として神経障害という症状があり、体温調節する自律神経のバランスが乱れることによって全身から汗をかきやすくなります。

褐色細胞腫はアドレナリンが分泌されることによって代謝が高まって大量の汗をかいてしまいます。

自律神経失調症は症状の一つに異常発汗があり、更年期障害は汗腺の調節がうまくできなくなって異常な発汗が起こってしまいます。

このような病気によって異常な発汗がある続発性多汗症ですが、遺伝や生活習慣、ストレスなども深く関係してきますので、こうしたことにも気を付けておかなければいけません。

症状に合ったケア

原発性多汗症と続発性多汗症のどちらにも良い対策は規則正しい生活と食生活を見直すことです。

規則正しい生活とは十分な睡眠時間をとって早寝早起きし、適度な運動を毎日行うことです。

これによって自律神経のバランスやホルモンバランスを整えることができ、多汗症を改善しやすい体を作ることができます。

食生活を見直すのは交感神経を活発にさせない食事をとることで、刺激の強い料理や脂肪分が多い食事は多汗症の症状を悪化させるので控えるようにしましょう。

また、喫煙は交感神経を刺激して活発にさせることがありますのでやめた方が良いでしょう。

原発性多汗症は他の病気を患うことによって発症することが多くあるため、その病気を根治させることによって多汗症も改善できることがあります。

それと、多汗症はツボを刺激することで汗の量を減らすことができますし、漢方薬やサプリメントを服用することでも改善できる場合もありますので、多汗症で悩んでいる人は試してみてください。

また、原発性多汗症は塗り薬やボツリヌス療法、飲み薬や手術などで改善することもでき、高い確率で多汗症を改善できる対策とされていますので、最終手段として検討しておくと良いでしょう。

臭いケアも大切

多汗症は体の様々なところに汗をかきますので、そうした部位から臭いを発生させることもあります。

汗自体は無臭ですが、雑菌がエサにして分解することによって臭いを発生させることもありますし、体が疲れているときはアンモニア臭がすることもあります。

また、遺伝による体質的にアポクリン腺が多い場合は臭いがキツクなり、特にワキの下からは強烈な臭いを発生させることもあります。

臭いの原因となる雑菌を繁殖させないためには清潔を保つのは勿論のこと、食事や生活習慣などにも気を付けておかなければいけません。

デオドラント剤を使用したり薬を塗ったりして臭いを消すのも良いでしょう。

多汗症はワキガとは違いますが、臭いを発生させることもありますので注意が必要です。

デオドラントでケアできる?多汗症とワキガの関係

多汗症は、普通の人よりも沢山の汗をかいてしまう症状です。
手や足など部分的に汗をかくこともありますし、全身から大量の汗が出てしまうこともあります。

汗を多くかく人は、体臭が強くなってしまうと思われがちです。
では、多汗症の人は必ずワキガになってしまうのでしょうか? ワキガになる原因は、皮脂やタンパク質などの成分を含んだ汗が分泌されることと、脇下に潜む雑菌が増殖することのふたつです。 多汗症の人は、普通の人よりも沢山の汗をかいてしまいますが、その汗は「エクリン腺」という汗腺から分泌されるサラッとした汗です。

ワキガの原因になる皮脂やタンパク質などの成分を含んだベタつく汗は、「アポクリン腺」という汗腺から分泌されます。
多汗症の人がかく汗は、ワキガ体質の人がかく汗とは種類が違うのです。

また、ワキガ体質の人は、アポクリン腺から分泌される汗の成分を雑菌が分解することで嫌なにおいが出てしまっています。
多汗症で沢山の汗をかく人でも、脇下に潜む雑菌の数が少なければ、ワキガ特有の嫌なにおいはあまり発生しません。
つまり、多汗症だからと言って必ずワキガになるとは言い切れませんし、多汗症でも全く体臭がしない人もいるということです。

多汗症とはとはどのような症状?

多汗症は、その名の通り、普通の人よりも沢山の汗をかいてしまう病気です。
多汗症を発症する原因は人それぞれですが、特に多いのは緊張したときや驚いたときに汗をかく精神性発汗です。

汗を多くかく部位も人によって違いますが、手のひらや足の裏に沢山の汗をかく人が多いです。
ノートに字を書いているときに紙が破れるほど汗をかく人や、キーボードを打っていてパソコンが壊れるほど汗をかく人は、多汗症を発症している可能性が高いです。 手足が常に湿っている程度の人もいれば、滴り落ちてくるほど汗をかいてしまう人もいますが、どちらも多汗症の症状です。 他人に汗の量を指摘されたことがある人も、念のために多汗症を疑っておいたほうが良いかもしれません。

汗が大量に出てしまう多汗症は、他の病気に関係していることもあります。
更年期障害・甲状腺機能亢進症・褐色細胞腫など、多汗の症状が出てくる病気はいくつかあります。

汗を沢山かくだけの多汗症だと思っていたら、他の病気を発症していたというケースも少なくありません。
あまりにも汗の量が多いように感じたら、医療機関に相談してみるのも良いでしょう。

ちなみに、多汗症はサラサラとした汗を大量にかきます。
ベタつく汗が出ていないのであれば、ワキガの心配は少ないでしょう。

多汗症は病院で治療できる?

多汗症は、医療機関で治療を受けることで改善していけます。
皮膚科に行く人が多いようですが、緊張や驚きなどの感情に左右されて発汗する人は、精神科や心療内科に行くのも効果的です。

自律訓練法で自律神経の働きを整えることで、緊張や不安を感じたときに大量の汗をかかない体質に変えていきます。
クリニックによっては、精神安定剤の処方で汗に対する不安を取り除く治療をすることもあるでしょう。

まずは、沢山の汗をかいてしまうかもしれないという不安を取り除き、突発的な緊張感や不安感で多汗にならないように改善していきます。

すぐにでも多汗を抑えたい場合は、皮膚科で手術を受けるという方法もあります。
発汗に関係している交感神経を切除するなどして、汗を止めてしまうことが可能です。 手術が上手くいけば、精神的な治療を受けるよりも短期間で汗を止められますが、メスで皮膚を切開することになるかもしれません。 施術の傷が残ってしまったり、人によっては後遺症が残る可能性があるので、きちんと医師と話し合った上で手術することを決めましょう。

また、手のひらや足の裏の手術をすることで、術後に他の部位から大量の汗をかいてしまうことがあります。
手術を受けるときには、アフターケアについても考えておきたいですね。

多汗症も市販の制汗剤大丈夫?

多汗症で出てくる大量の汗は、どのように対処したら良いのでしょうか?
精神科や心療内科で治療を受けるのも良いですが、すぐに効果が出るかどうかは人それぞれです。

日常生活に支障が出るほどの汗で悩んでいるなら、市販の制汗剤を使用して一時的に汗を止めるのも良いかもしれません。

市販の制汗剤は、汗の分泌を抑える効果が期待できます。
手のひら・足の裏・脇などから出る汗を一時的に止めたいときには、市販の制汗スプレーや制汗シートなどで対応していけるでしょう。

特に制汗効果が高いと言われているのは、アルミニウム塩などを用いた制汗剤です。 汗が出ないようにきちんとブロックしてくれますが、人体に有害であるとも言われているので、使用する際には注意しましょう。

乾燥肌・敏感肌の人は、制汗効果が高い制汗剤を選ぶことよりも、肌に優しい制汗剤を選ぶことを重視したほうが良いかもしれません。

また、市販の制汗剤であまり効果を実感できない場合には、インターネット通販で手に入る制汗剤もチェックしてみましょう。
多汗症専用の制汗剤が売られているので、市販の制汗剤よりも高い効果を期待できるかもしれません。

脇汗パッドと強力なデオドラント両方の使用がベスト

市販の制汗剤は、一般的な量の汗を抑えることを基本として作られています。
そのため、多汗症の人が市販の制汗剤を使用しても、満足に効果が得られないかもしれません。
皮膚科や精神科で治療せず、自分で多汗症対策をしていきたいと考えているなら、多汗症の強力なデオドラントを選びましょう。

ネット通販では、多汗症専用の制汗デオドラントが販売されています。
汗の量を抑えることを重視して開発された強力な制汗デオドラントなら、多汗症の人でも効果を実感できるかもしれません。
制汗作用だけでなく殺菌作用も持ち合わせているデオドラントを選べば、ワキガ対策にも使っていけるでしょう。

また、制汗剤だけでは汗を抑えきれない場合には、脇汗パッドも併用してみましょう。
脇汗パッドは、脇に当てることで汗を吸収し、衣服に汗ジミができないようにするものです。

衣服に貼り付けるタイプ・肌に直接貼り付けるタイプ・繰り返し使用できるタイプなど、さまざまなタイプの脇汗パッドが販売されています。
強力なデオドラントでできるだけ汗の分泌を抑え、さらに脇汗パッドを当てて生活することで、衣服に汗ジミができることを防げるでしょう。
肌への負担を減らすために、デオドラントに含まれる成分に注目することも大切です。

ワキガや体臭はホルモンが原因?

男性ホルモンが多いと体臭もきつい?そもそも男性ホルモンというのはどういったものでしょうか。

男性ホルモンの実体はほぼテストステロンと言ってもいいでしょう。
このテストステロンは睾丸で作られるものです。

そして生殖器を成長させ、男性らしい体つき、さらには内面的な男性らしさを作る成長ホルモンなのです。

ちょうど女性には女性らしさを司る女性ホルモンが多く分泌されるのと同じことが言えるわけです。

この、テストステロンの分泌量には個人差があります。
環境や年齢によってその分泌量が変化する繊細なものなのです。

そして、男性ホルモンというと男臭さの象徴と言ってもいいでしょう。
この男性ホルモンが多いと体臭がきつくなってしまうのでは、と考える人も少なくないと思います。

体臭の強さというのは、皮膚の表面に分泌される皮脂の量に大きく影響されます。
特に加齢臭と呼ばれる中高年の体臭の原因は毛穴に詰まった皮脂が酸化することによるもので、「ノネナール」という物質が発生するのです。

そして、男性ホルモンが過剰に分泌されれば、皮脂も過剰に分泌されてしまうのです。

これが男性特有の汗臭い体臭の正体なのです。

それでは体臭を消すためには、男性ホルモンの分泌量が少ない方がいいということになるのですが、ことはそれほど単純ではないようです。

 

40代以降は男性ホルモンが低下

男性は加齢とともにその体機能が減少していくのですが、男性ホルモンも同様にその分泌量が加齢とともに低下していくことがわかっています。

そうなると男性機能はともかく、体臭も減っていくのではないかと期待してしまうのですが、実はそれほど単純なものではないのです。

男性ホルモンは生命活動を行ううえでも、肉体的そして精神的にも必要なものです。
男性ホルモンの不足によって身体機能は当然ですが、精神的なもの、例えばやる気が減少してしまいますし、それと同時に集中力が落ちてしまうこともわかっています。

加齢とともに、男性ホルモンの分泌量は低下していくので体臭もやわらぐということではなく、全体的な体機能が衰えてしまうので、新陳代謝の機能も落ちてしまいます。

そうなると有害な毒素が血液中に流れ込んでそれが汗と一緒に排出されて体臭となってしまうのです。

男性ホルモンの分泌量が体臭と密接な関係にあることは間違いないのですが、それと同時に加齢による体機能の衰え、新陳代謝の低下なども考慮しなくてはいけないのです。

男性ホルモンの分泌量が低下してもそれと同じくして加齢が進んでしまうので、それが一つの要因となって体臭の悪化が進んでしまうことがあるということを忘れてはいけません。

 

体臭がきつくなる40代以降のケア

揚げ物

40代以降の体臭ケアとなると、まずは食事の改善が一番です。
体臭の原因は男性ホルモンだけではありません。

脂っこい食事が多いと悪玉菌が増えてしまって、内臓脂肪が体内に蓄積されてしまいます

この内臓脂肪が酸化することで体臭が生み出されてしまうのです。
また、肥満いわゆるメタボ体型ですが、このような体は体臭においても大敵と言えます。

高カロリーな食事が続いたと思ったら、自分で意識的にコントロールして、野菜を補充するようにしましょう

また、乳酸菌をとるなどして悪玉菌と善玉菌のバランスをとるようにしましょう。
そして、食事の改善の他に着ている服の素材にも気をつけてみましょう。

体臭の大元は汗です。汗をかいてそれをすぐに拭くことができたら体臭もそれほど臭わないのですが、汗を放置してしまうとそれが皮脂と反応して体臭となってしまうのです。

かいた汗が皮膚と服の間でもわもわしないように、化学繊維で作られた服よりも綿や麻などの天然素材で作られた衣服を着るようにしましょう。

汗による湿気を外に逃す工夫をすることで体臭を抑えることができるのです。